横断幕で使われるメッシュターポリンとは?特徴や目安の価格を解説
横断幕や垂れ幕、工事現場などでの幕の記事として使用されているメッシュターポリン。幕の設置場所や用途によってはメリットとなる要素もあれば、デメリットになり得る特徴も持っている生地なので、まずはメッシュターポリンがどのような生地で、何に向いているのかを知っておくことが大切です。
この記事では、メッシュターポリンの基本的な特徴からメリットやデメリット、視認性の問題や価格の目安までをご紹介します。
メッシュターポリンとは
メッシュターポリンとは、ターポリン生地(ポリエステル製の布を軟質の合成樹脂で挟んだビニール素材)に細かい沢山の穴が開いたメッシュ状の生地です。穴から風を通すことができるため通気性が良く、主に屋外高所や風の強い地域などで使用されています。広告用の幕や垂れ幕、工事現場での現場シート、学校では大会出場をお祝いする幕など、幅広い用途で使われています。
メッシュターポリンは通常のターポリンに比べて、通気性があること以外にも視認性に違いがあるなど、異なる要素が多い生地です。また、制作会社が取り扱っているメッシュターポリンに独自の特徴があるのかなどにも注意して、用途や設置場所に合っているかどうかを判断しましょう。
メッシュターポリンの特徴
メッシュターポリンの重量や耐久性などをご紹介します。制作会社によって取り扱う仕様が異なりますが、弊社のメッシュターポリンの場合は以下の通りです。
厚み | 約0.38mm |
重量 | 約270g/㎡ |
防炎性 | 防炎加工済 |
耐久性 | 約3~5年 |
弊社のメッシュターポリンは厚み約0.38mmと、重量は約1㎡あたり約270gです。横0.9m×縦1.8mの幕の場合、重さは以下のように計算します。
横0.9m×縦1.8m=1.62㎡
1.62㎡×270g=約437g※
耐久性は使用環境により異なりますが、約3~5年です。
また、弊社のメッシュターポリンは防炎加工済みです。高層の建物や地下などでは火災が発生した際に被害が大きくなることが予想されるため消防法で防炎物品を取り扱うよう定められています。
※ハトメやロープなどを除いた生地のみの重さです。
メッシュターポリンのメリットとデメリット
先にも述べたように、メッシュターポリンは生地上に沢山の穴が開いています。これによって風通しが良くなるなどのメリットがある一方、穴があることによるデメリットも存在します。以下で確認しておきましょう。
◆メッシュターポリンのメリット
- ・ターポリン同様に耐久性のある生地
- ・風の抵抗を受けにくく、通常のターポリンでは裂けやすい場所でも設置可能
- ・通常のターポリンでは風でなびいてしまうのを防げるため、はためく音も軽減し防音に繋がる
- ・比較的軽量なので持ち運びや取り付けがしやすい
- ・光が透過し奥が透けて見えるため、用途によっては安全につながる
- ・防炎加工や防炎シールの貼り付けが可能
◆メッシュターポリンのデメリット
- ・穴が開いている分、その部分にはインクが載らないため視認性に劣る
- ・薄いメッシュターポリンには細い糸が使われているため、印刷絵柄が薄くなる
- ・視認性の問題から、デザインの内容によってはそぐわない可能性もある
- ・奥が透けるため幕の裏側を隠す用途などでは使用しにくい
印刷した文字やデザインの視認性
先ほどデメリットでも触れたとおり、メッシュターポリンは穴が開いている関係上、通常のターポリンに比べるとどうしても視認性は劣ってしまいます。そのため、デザインの内容によっては、文字が見にくかったり何が印刷されているのか分からなくなったりする可能性もあります。
設置する環境によっても見え方は異なるため一概には言えませんが、メッシュターポリンで幕やシートを作る場合は、仕上がった際の見え方を意識することが大切です。
▼メッシュターポリンとターポリンの見た目の違い
▼メッシュターポリン生地の設置例
▼ターポリン生地の設置例
なお、文字や写真の適切な大きさは、制作する幕のサイズによっても当然変わります。例えば高所に掲示し遠くから見られる幕の場合、メッシュ状であるかないかにかかわらず、文字が小さすぎては認識するのが難しくなります。
制作するサイズにあわせた文字や写真の配置を意識しつつ、メッシュターポリンとしての見にくさや色の薄さを考慮して、工事の詳細説明などの細かい文字の記載は避けることも考えましょう。
メッシュターポリンの価格の目安
メッシュターポリンを取り扱っている制作会社は様々ありますが、対応サイズや価格もそれぞれ会社ごとに異なります。弊社で人気サイズを基準に、メッシュターポリンの価格の目安をご紹介します。
それぞれ、同じものを複数枚同時に制作依頼することで単価が安くなることがほとんどです。ただし、サイズや枚数の組み合わせによっては納期が追加でかかったり、別途見積りが必要だったりと、価格以外の要素が変動することもあるため、制作会社のサイトでよく確認しておきましょう。
まとめ
メッシュターポリンは、使用する用途や設置場所によっては、その通気性の良さや軽さ等から有効的に活用できる生地の1つです。様々なメリットがある反面、視認性に劣るという問題もあるので、デザインの内容や文字や写真のサイズ・配置には十分注意して、メッシュターポリンを選んでも内容が十分確認できるかどうかをよく検討することが大切です。
幕やシートの生地は他にも様々あるので、自身の幕を掲示する際の課題解決や対策に繋がるのが本当にメッシュターポリンなのか、それぞれの生地のメリットデメリットを良く理解した上で判断すると良いでしょう。