横断幕の紐をほどけにくくする結び方5選!画像付きで解説
横断幕や懸垂幕は環境や用途によってさまざまな方法で設置されていますが、中でも紐やロープを使ってフェンスや手すりに結び付ける方法は、ポピュラーな設置方法の1つです。
紐やロープを使う際は、ほどけてしまわないように強度や耐荷重のある結び方をするのが大切です。この記事では、横断幕を設置する際に使える紐の結び方5種類について、手順を画像付きで解説していきます。また、紐を幕に通すために行うべきハトメ加工の概要や、ハトメへの紐の結び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
横断幕に紐を結ぶためのハトメ加工とは
社旗や団旗、応援旗、足場幕といった横断幕は、幕に空けられた複数の穴に紐やロープを通して、フェンスや手すり、ポールなどの棒状のものに結び付けて設置します。穴の周囲に負荷がかかって破れやすくなるのを防ぐために補強するパーツが、「ハトメ」です。ハトメはリング状で、アルミニウムやステンレス、真鍮などの金属製のほかプラスチック製の物もあります。
ハトメは基本的に幕の四隅に取り付けられ、幕の大きさや設置環境に応じて四辺に増やしていくことで、幕にかかる力を分散させることができます。ハトメをバランスよく取り付ければ、幕をピンと美しく張ることができ、幕自体を長持ちさせることにも繋がります。
ハトメに紐を取り付ける手順は、以下の通りです。
横断幕に使えるほどけにくい紐の結び方5選
ハトメに紐を取り付けることができたら、その紐を今度はフェンスやポールに結び付ける必要があります。紐の結び方はさまざまなので、簡単な結び方から強度の高い結び方、紐同士を繋ぐ結び方まで、覚えておくと役に立つ結び方を以下にまとめました。横断幕を取り付ける環境に応じて、自分に合った方法を見つけてみてください。
簡単にできる「巻き結び」
今回ご紹介する結び方の中で比較的難易度が低いのが「巻き結び」です。巻き結びは、ポールなどの棒状のものに紐を結ぶ際に適しており、手軽かつ強度が高いという特徴があります。紐が濡れると結び目が食い込んでほどけにくくなる点には注意が必要で、主に屋内のスポーツやイベントでの横断幕におすすめの結び方です。
巻き結びの手順は、以下の通りです。
強度のある「ふた結び」
「ふた結び」は先に紹介した巻き結び同様に比較的簡単な結び方ですが、やや手順の数が多くなっています。テントやボートの固定、スポーツで使用するネットの設置にも使われており、強度の高い結び方です。
ふた結びの手順は、以下の通りです。
ふた結びの強度をさらに上げた「ふた回りふた結び」
「ふた回りふた結び」は、先に紹介した「ふた結び」をさらに強化した結び方です。幕の重量や強風によって負荷がかかっても結び目がほどけにくいという特徴がありますが、初めて実践する場合は手順がやや複雑なので、何度か練習してみるとよいでしょう。
ふた回りふた結びの手順は、以下の通りです。
負荷に強い「もやい結び」
「もやい結び」は輪を作って固定する結び方で、高所での作業時や船の係留時、アウトドアなどで使われています。負荷がかかっても輪の大きさが変わらず、解く際も簡単です。
もやい結びの手順は、以下の通りです。
紐同士を結べる「テグス結び」
「テグス結び」は紐の長さが短い時に使える結び方で、2本の紐を繋げることができます。紐の素材や太さが違っていても、手順通り繋げばほどけにくくなります。
テグス結びの手順は、以下の通りです。
まとめ
横断幕は、サイズが大きく重量があるものや屋外や長期間の使用が多いことから、紐の結び方にも強度や耐荷重性が求められる場面が多くあります。手軽な結び方でも適切な手順で結べば紐をほどけにくくすることができるので、今回紹介した内容を参考に幕を綺麗にしっかりと設置する方法を探ってみてください。
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